名古屋大学教養教育院・言語文化部門・初修外国語部会・中国語小部会のサイトです。
1. 中国語はどのような言語か
中国語は中国、台湾、シンガポールで公用語とされており、国連の公用語の一つとなっています。北京語、上海語、広東語など様々な方言がありますが、授業で学ぶのは中国の全国共通語である「普通話」です。中国語は孤立語で動詞の活用がなく、基本語順は英語と同じSVO型です。日本語と共通する単語が多く、学びやすい言語です。
2. 使用国・地域・人口
中国語は世界最大の母語話者人口を有する言語で、国連の公用語の一つです。中国、台湾、シンガポールで公用語とされているほか、日常的に中国語を使用する海外在住の華僑・華人を含めると、母語話者数は14億人にものぼります。
3. 文字
中国では従来の漢字(繁体字)を簡略して作られた「簡体字」を使用します。この中には“马”(馬)、“习”(習)のように日本語の字体と異なるものもあれば、“国”(國)、“体”(體)のように同じものもあります。また、漢字の読み方を表すために“你好(Nǐhǎo)”のような「拼音(ピンイン)」というローマ字表記も使われます。
4. 中国語を学ぶとどのような楽しさに出会えるでしょうか?
中国は万里の長城など多くの世界遺産があり、世界中から観光客を集める国です。経済的にも日本を抜いて世界第二位の経済大国となり、現在ますます中国語の重要性が増しています。中国語は東南アジアの国々やアメリカ・カナダの華人世界でも使われており、英語だけでなく中国語もできると世界を見る目が広がります。
5. 中国語どのような面で役に立つでしょうか?
中国語は中国大陸のみならず、台湾・香港・シンガポール・マレーシアなどでも使われる準国際語です。中国は政治・経済・文化の面で日本と切っても切り離せない国の一つですし、東南アジアはビジネスの面で将来性があります。中国語ができると世界へ開く大きな窓を一つ獲得することになります。
6. 中国語はどこが簡単で、どこが難しいでしょうか?
中国語は漢字で書かれるため日本人にはなじみやすい言語です。基本語順は英語と同じSVO型ですが、前置詞句の位置は日本語に似ています。また、ヨーロッパ語と違って動詞・形容詞・名詞の変化や冠詞がないことなども日本人には学びやすい点です。一方で同音異義語が多く、日本語にはない発音も多い点においては日本人には難しく感じられます。